世界の熱帯医学、渡航医学、感染症のニュース&トピックスをピックアップしてお届けします!
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このGMSニュースレターは、特定非営利活動法人グローカルメディカルサポートの会員およびマヒドン大学熱帯医学短期研修にお申込みいただいた方に配信しております。 |
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米国でのヒトパピローマウィルス関連の口腔咽頭がんの疫学 |
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口腔内のヒトパピローマウイルス感染は女性よりも男性の罹患率が高く、口腔咽頭の扁平上皮癌の罹患と関連が深い。ヒトパピローマウイルスは口腔内、外陰部、肛門に癌を生じる。生殖器系の癌は女性の罹患率が高いが、口腔咽頭扁平上皮癌に関しては男性の方が女性よりも4倍罹患率が高い。National Health and Nutrition Examinationのデータを用いて解析すると、2002年~2012年にかけて男性の口腔咽頭扁平上皮癌の発生率は年間2.89%上昇している(女性は0.57%の上昇)。男性における口腔内のヒトパピローマウイルスの罹患率は11.5%であり、米国全体では1100万人に及ぶ、一方で女性における口腔内のヒトパピローマウイルスの感染率は3.2%で米国全体では320万人と推測される。男性の罹患率は2峰性で30-39歳と50-54歳にピークがある。Non-hispanic黒人層で最も罹患率が高い。他のリスク因子としては喫煙、マリワナ使用歴、性交があげられた。
写真出典:Wikimedia Commons
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Ann Intern Med. 2017 Nov 21;167(10):748-749.
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#ヒトパピローマウイルスのワクチンは日本でも何かと話題になっていますが、男性の方が口腔咽頭扁平上皮癌のリスクが高いということは知りませんでした。オーラルセックスからきているのであれば、ワクチン接種により男性の罹患率も減ることが予想されます。男性へのワクチン接種の可能性も含め、今後注目していきたいと思います。
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インドの田舎において、シンバイオティクスが乳児の死亡率を有意に減少した
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開発途上国において、敗血症は新生児、乳児の主要な死亡原因である。シンバイオティクス(プロバイオティクス+シンバイオティクス)乳児の死亡率を下げるか否か、インドの田舎で146の村、4556の健康な乳児(産後60日まで)を対象にRCTを施行した。生後2-4日目から7日間Lactobacillus+fructooligosaccharide群とプラセボ群に分けて投与を行った。319例において生後60日以内に、敗血症、死亡例が見られたが、シンバイオティクス群ではプラセボ群よりも有意に少なかった。(5.1% vs. 8.9%; P<0.001)。シンバイオティクスを投与されている182名の患者群では血液培養の結果、優位にグラム陽性およびグラム陰性菌の陽性率が少なかった。また腸炎、肺炎の発生率が有意に少なかった。死亡数、単独ではシンバイオティクス群とプラセボ群では有意差は認めなかった。(4名、6名)
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Nature 2017 Aug 24; 548:407.
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#プロバイオティクス、シンバイオティクスは安全性も高く、費用面でも良いものの、臨床面では様々な研究報告があり、今後も注目していきたいと思います。
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2018年マヒドン大学熱帯医学短期研修
期間:2018年12月17日(月)~21日(金) |
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【GMS会員】eラーニング
マヒドン大学熱帯医学短期研修の講義を中心に、熱帯医学、渡航医学、感染症に関する動画や、マラリアや消化管寄生虫クイズなど、わかりやすい教材で効率的に学習できます!以下、eラーニングの一部です。
※GMSeラーニングは、会員限定のコンテンツです。
1)2017年マヒドン大学熱帯医学短期研修講義
①Overview of Major Intestinal Protozoa infection
Prof. Yaowalark
②渡航医学講義 Dr. Wacharapong
③Case discussion Melioidosis
Dr. Wirongrong and Dr. Hadano.......他
2)消化管寄生虫を用いた地域診断
3)渡航前のワクチン接種東南アジア編...他
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サンプル映像は、2017年マヒドン大学熱帯医学短期研修
「消化管寄生虫症概論」Prof.Yaowalarkです。 |
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GMSe-ラーニングでは、マラリアや消化管寄生虫など、顕微鏡での特徴をクイズ形式で解説いたします。典型例を分かりやすく原虫別に出題していきます。これらの画像は、「マヒドン大学熱帯医学部出版(英語)の寄生虫アトラス」から抜粋したものと、実際の顕微鏡の画像を混在して入れています。実臨床では教科書画像のように分かりやすい画像とは限らないので、注意が必要です。
※GMS会員登録で、マヒドン大学熱帯医学部出版(英語)の寄生虫アトラス(Atlas of Medical Parasitology)が500円引になります。
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特定非営利活動法人グローカルメディカルサポート(NPO法人GMS)
地域医療の携わる新しい医療従事者のロールモデルを作ると共に、日本国内の地域医療を担う医療従事者の確保と、地域医療・へき地医療の質の向上に取り組んでいます。
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マヒドン大学
熱帯医学短期研修
マヒドン大学は熱帯医学領域ではアジアのリーダーとして教育に力を入れています。マヒドン大学熱帯医学短期研修は、講義、ワークショップは大学の第一線の臨床医、研究者が担当し、実際のベッドサイドラウンド、顕微鏡を使った消化管寄生虫、マラリア診断など実践的な研修です。
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とちノきネットワーク
途上国および日本の地域医療、保健、研究に携わる医療従事者を支援するネットワークです。人が集まり、繋がり、情報交換をすることで、若い医療従事者の教育、キャリアを支援します。ホームページでは主に、海外、日本の地域でのセミナー、就職、留学情報を多く提供しています。
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ATLAS OF MEDICAL PARASITOLOGY
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医療分野や医療分野の専門家は、世界の重要な寄生虫をカバーしています。原生動物、線虫、爬虫類、爬虫類、節足動物、節足動物の各データベースには、形態学、生活環、地理的分布、症状、予防などの情報が含まれています。
※会員登録で500円引き |
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今、話題になっている世界の熱帯医学、渡航医学、感染症のトピックスをピックアップしてお届けします! |
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GMSの活動を継続的に支えてくださる方を必要としています。GMSの会員得点として、熱帯医学、渡航医学、感染症に関する動画を使用したeラーニングを公開しています。 |
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